さまざまな料理に用いられ、今や私たちの食生活に欠かせない食材となっている「チーズ」
チーズ専門店のお店や、チーズ味のお菓子も売られているほど人気を博していますよね。
一言で「チーズ」と言っても、実にたくさんの種類があり、この違いを知っている方は多くはないのではないでしょうか。
チーズは、原料や発酵の仕方などで味わいや風味が異なるんですよ。

この記事では、よく売られているチーズの種類とその特徴についてご紹介していきます
覚えておきたいチーズの種類と特徴!
チーズとは、牛やヤギの原料乳からとれる乳酸菌と酵素によってタンパク質を固めたものです。
チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズとは、生乳に乳酸菌と酵素を加えて固めた後、そこから分離して出た水分を取り除いてできたものです。
ナチュラルチーズは、熟成や加工の仕方によって味や風味が大きく変わり、さまざまな種類があります。
プロセスチーズ
プロセスチーズは、数種類のナチュラルチーズを加熱して溶かし、乳化剤を加えて再度冷やして形成させたものを呼びます。
加熱処理をしているため殺菌されて衛生的なのと、保存期間が長いのが特徴です。
日本ではプロセスチーズの消費量が多く、スライスチーズやピザ用のチーズとしてよく売られています。
【種類別】おすすめのナチュラルチーズ8選
ナチュラルチーズは白カビや青カビのチーズや、ハード系の硬めのチーズなど、さまざまな種類があります。
それぞれ熟成方法などで味や風味が大きく変わってくるんですよ。
1.フレッシュチーズ:モッツァレラチーズ、カッテージチーズ、クリームチーズ
生乳に乳酸菌を加えて固め、軽く水分を取り除くだけの熟成していないチーズのこと。
賞味期限は比較的短く、生鮮食品として扱われています。
軽い口当たりと酸味があり、水分が多く含まれているため柔らかい食感が特徴です。
熟成していないためクセがなく食べやすいので、サラダなどに用いられます。
クリームチーズはチーズケーキの材料としても使われます。
✔ 花畑牧場 ブラータ「生モッツァレラ」
ブラータとは、「バターのような」という意味を表すイタリア語(Burrata)です。
生クリームと細かくしたモッツァレラで造った中身を、フレッシュなモッツァレラで包み込んでいます。
ブラータをカットすると、中身がとろりと溶け出し濃厚な味わいをお楽しみ頂けます。
パンにのせたり、トマトや生ハムと合わせても、美味しくお召し上がりいただけますよ。
2.白カビチーズ:カマンベールチーズ
熟成により表面を白いカビで覆われたチーズのことです。
チーズのタンパク質が白カビによって分解され熟成。
熟成が進むにつれて柔らかくなり、クセがなくコクのある味になっていきます。
✔ カマンベールの老舗・北海道クレイル 「ナチュラルチーズ・カレ」
日本初のカマンベール工房「北海道クレイル」は乳酸菌の生きた「生」のカマンベールを造る工房です。
「カレ」はフランス語で四角いという意味で日本では珍しい四角いカマンベールです。味がたんぱくなのも特徴。
3.青カビチーズ:ゴルゴンゾーラ、ロックフォール
青カビを内部に侵食させて熟成したチーズのことです。
青カビはチーズの脂肪を分解するため、独特の香りと風味を生み出します。
クセがあり塩みが強いため、ワインなどのおつまみとして食べられることが多いです。
✔ イタリア産 ゴルゴンゾーラ 「 ピカンテ」
世界三大ブルーチーズのひとつ、ゴルゴンゾーラのピカンテタイプです。
ペンネやリゾットのソースに、1人前あたり100g程度加えて頂くと、濃厚なゴルゴンゾーラの風味が贅沢に楽しめます。
4.ゴーダチーズ
セミハード系のオランダを代表するチーズで、食感は比較的硬め。
熟成期間が短いものは弾力があり、クセがなく食べやすいです。
熟成が長くなるにつれて、色が濃くなっていき硬くなり、濃厚な旨みとコクが感じられるようになります。
プロセスチーズの原料にもなっています。
✔ オランダ産 ゴーダチーズ
マイルドな風味のオランダ産ゴーダチーズです。
5.チェダーチーズ
イギリスを代表するセミハード系のチーズで、ゴーダチーズ同様、食感は比較的に硬めです。
口に入れるとホロホロと崩れ溶けやすいのが特徴。
熟成が浅いうちは爽やかな酸味で、熟成が進むにつれて酸味に加えて濃厚なコクがでてきます。
溶けやすい性質を生かし、ピザやグラタンなどに用いられることが多いようです。
ゴーダチーズと同じく、プロセスチーズの原料にもなります。
✔ 三祐 オーストラリア産 「 ホワイトチェダーチーズ」
口当たりはクリーミーで木の実を思われる風味とさわやかさを合わせもってます。
6.ウオッシュチーズ
チーズの表面を熟成の過程で、塩水やワインなどさまざまな液体を吹き付けながら熟成させたチーズです。
チーズの表面にリネンス菌といわれる菌が繁殖し、オレンジ色に仕上げます。
発酵食品ならではの独特の風味があり、クセが強めなので、好き嫌いが大きく分かれるチーズですね。
✔ フランス産 ピエ ダングロア「 ウォッシュ チーズ」
熟成の仕上げに清水で洗い直しているため、匂いは穏やか。
同郷のブルゴーニュ産白ワインとの相性抜群です。
7.パルミジャーノ・レッジャーノ
イタリアを代表するチーズのひとつで、超硬質のハード系チーズ。
「イタリアのチーズの王様」という威名もあるほど、人気が高いチーズです。
水分が少なく塩みが強く、長い熟成期間により濃厚な味わいとなります。
ナチュラルチーズ本来の旨みを楽しめます。
✔ 24ケ月熟成 切り立て DOP「パルミジャーノ・レジャーノブロック」
24ケ月熟成されたDOPパルミジャーノレッジャーノ。
中心部分はそのまま、外の硬い部分はおろして食べるのが、ヨーロッパ風。
熟成されたチーズの旨みが凝縮されているので、スープやパスタ・煮込み料理等に隠し味として少し入れるだけで、お料理上手になった気分にさせてくれます。
8.ミモレット
ミモレットはフランス原産のハード系のチーズで、アナトーと言われる天然の植物色素でオレンジ色に着色されています。
口に入れても害のないチーズダニの繁殖によって熟成させるため、ボツボツと穴が空いているのが特徴です。
熟成期間が長くなればなるほど、ナイフが入らないくらい非常に硬くなります。
浅いうちはチーズの味はクセがなく食べやすいのですが、長いものはほろ苦さを感じ独特の風味に変化します。
そのことから、日本の珍味「からすみ」と比喩されます。
✔ フランス産 ミモレット
チーズの目に鮮やかなオレンジ色が特徴の『ミモレット』はフランス産のチーズです。
旨みが詰まっていながらも比較的クセの少ない風味のため、まだナチュラルチーズを食べなれていない方にもオススメできるチーズ。
チーズの種類の特徴を知って味わいを楽しむ:まとめ
タンパク質豊富で完全栄養食と言われるほど栄養価が高いチーズ。
お酒のおつまみとしても、とても人気があります。
チーズは熟成や加工法で味が異なり、独特の風味を生むので、それぞれの特徴を知ると、さらに味わいを楽しめますね。

チーズは低糖質なのでダイエット中のおやつにもピッタリです
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