刺繍の歴史と魅力を紐解く!【世界の文化と深いつながりを持つ】

ファッション

昔から世界中の人々の暮らしとともに歩み発展してきた刺繍。

刺繍とは色とりどりの糸を使い、花や動物などのデザインを、平面的にかつ立体的に装飾を加える技術のことです。

とても古い作品の中には、絵画のように精巧で素晴らしい作品もたくさん存在しており、刺繍と芸術との関係はとても深く結び付いています。

この記事では、世界の文化と深いつながりを持つ刺繍の歴史についてご紹介していきます

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刺繍の歴史と魅力を紐解く!【世界の文化と深いつながりを持つ】

刺繍は刺繍糸と刺繍針を使用して、布や革に装飾する技術のこと。

刺繍を施した布は、擦れにくくなるという特長があります。

丁寧に針を刺していくため作るのに時間と労力がかかり、昔はとても高価なものとされていたそうです。

刺繍は古代エジプトから始まり、産業の進化とともにヨーロッパへと伝えられていきました。

古代エジプトから広がる

古代エジプトで発見された遺産の中に、ビーズ刺繍を施した布が見つかっています。

その布には基本的なステッチが縫われており、発見された刺繍では一番古いものとなります。

古代エジプトの刺繍技術は、古代オリエント(現在の中東地域に興った文明)に広がり、バビロニア人によって様々な形のステッチが完成しました。

中世ヨーロッパでは神を賞賛するものだった

古代エジプトから広がっていった刺繍の装飾は、ローマでもさらに発展を遂げます。

ローマなど中世のヨーロッパでの刺繍は、神様を褒め称える意味と信じる心を明確化する意味合いがありました。

聖職者の衣服には刺繍が施され、上位の階級ほど豪華な模様だったそうです。

また華やかで素晴らしい刺繍は、王宮の王族や貴族にも贅沢品として重宝されていました。

17世紀にはフランスの宮廷を中心に、衣類だけではなく装飾品や家具にも刺繍が施され、豪華であればあるほど権力と富の象徴でもあったようです。

織物貿易が盛んに行われるようになると、芸術的な刺繍の技術ははヨーロッパ全土に広がっていきました。

その後、上流階級だけではなく、庶民が楽しめるようになっていったんですよ。

豪華絢爛な中国刺繍の誕生

約3,000年の歴史を持つ中国の刺繍はインドから伝来しました。

金と銀の糸できらびやかな刺繍は中国刺繍の特徴でもあります。

中国でも刺繍が施された服は、皇族や高貴な人の服として利用されるようになります。

古代中国では、唯一の存在である皇帝のみ龍のデザインが施されており、官吏の服には麒麟(きりん)や虎などの刺繍をして階級を区別していました。

その金と銀、赤色の糸を中心に用いた豪華絢爛な刺繍の模様は、舞台衣装や工芸品にも受け継がれ、「中国の四大刺繍」と呼ばれる中国の独特な刺繍文化へと発展を遂げます。

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日本での刺繍文化

始まりは「繍仏(しゅうぶつ)」

日本の刺繍のルーツは、古墳が盛んに作られていた5世紀頃に、インドから中国に伝わり日本に伝来した技法「繍仏(しゅうぶつ)」です。

繍仏とは仏画を刺繍で制作したもので、飛鳥時代に入り推古天皇時代に多く作られるようになりました。

奈良県中宮寺に保存されている「天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」は、日本最古の繍仏です。

聖徳太子の死去を悼んで、もともと皇族であった妃の橘大郎女が女官達に作らせました。

「天寿国」とは極楽浄土のことで、聖徳太子が往生した極楽浄土のありさまを表しています。

また奈良時代、遣唐使として唐に派遣されていた学者「吉備真備」は唐から多くの刺繍の作品を持ち帰り、日本刺繍の基礎を築き“刺繍の神様”とも呼ばれました。

魔除けの「背守り」

明治時代以前の日本では、服の縫い目には呪いや魔物が取り憑くといわれていました。

昔は医療も発達しておらず、子供、特に赤ちゃんの生存率が低かった時代。

子供があまり生きながらえないのは、大人の着物に比べると縫い目の少ない子どもの着物には魔物が寄りつきやすいからだ、と考えられていたようです。

そのため、母親は子供を魔物から守るために、産着や服の背中の縫い目のところに「背守り」といわれる刺繍を施していました。

背守りの模様は松や竹、鶴などさまざまあり、子を大切に思う母の優しさの証だったのです。

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さまざまな文化が織りなす刺繍:まとめ

世界中で愛され発展し続けてきた刺繍の文化。

それぞれの国によって刺繍のデザインはいろいろでどれも特徴的なものばかり。

刺繍をみるとその国の文化がわかる、とも言われているほどです。

奥が深い刺繍の歴史を知ると趣味の刺繍や、刺繍を施した服を着たりするのがとても楽しくなりますよ。

一針一針、丁寧に作られている刺繍はとても温かみを感じますね

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