秋から冬にかけて田舎の家の軒下によく、干し柿が吊してあるのを見かけたことはありませんか?
その姿は風情さえ感じさせるほど。
柿は甘柿と渋柿の2種類が存在し、この渋柿を干したものが「干し柿」となります。
実は干し柿には、便秘や免疫力をアップさせてくれる栄養がたっぷり入っているんです。
なんと、干し柿の糖度は砂糖の1.5倍もあるとか。
干し柿はカロリーも低く栄養補給にもなり、ダイエット中のおやつにも最適なんですよ。

この記事では、秋の風物詩でもある干し柿の栄養についてご紹介していきます
干し柿の栄養と効能!干すことで甘みが増す秋を彩る風物詩
柿には渋みのもとである「タンニン」が含まれています。
タンニンはポリフェノールの一種で二日酔いなどに効く成分ですが、このタンニンが口の中で溶けない場合は渋みを感じてしまいます。
渋柿は干すことで甘さが凝縮される
渋柿は成熟したあともタンニンが残るため渋みを感じ、甘柿は成熟していく過程でタンニンが溶けるため、そのまま食べても渋みを感じません。
一方、成熟しても渋みが残る渋柿は、皮を剥いて干すことにより、タンニンが溶け出して渋みがなくなり甘くなっていきます。
実は甘柿よりも糖度が高い渋柿
渋柿は干すことで甘みと栄養が凝縮されます。
水分が蒸発する家庭でビタミンCは減ってしまいますが、そのかわりにビタミンAとβカロテンの量がかなり増加。
実はもともと、タンニンの渋みで感じにくいだけで、渋柿の方が甘柿より糖度自体は多いんです。
干し柿になると糖度はなんと甘柿の3~4倍にもなるんですよ。
干し柿に含まれる4つの栄養
【ビタミンA】
免疫力をアップし目や鼻などの粘膜を守るほか、肌の水分量を調節して乾燥を防いでくれます。
粘膜を保護する成分のため、ウイルスや細菌からカラダを守り風邪を予防します。
【βカロテン】
強い抗酸化作用を持ち、免疫力を向上させてくれる働きがあります。
生活習慣病の予防や、風邪の予防に役立ちます。
【食物繊維】
柿にはペクチンと呼ばれる食物繊維が含まれています。
腸を刺激し、お腹の調子を整え便通を促してくれるので、便秘解消につながります。
【カリウム】
カラダの中の余分な水分と塩分を尿として排出してくれます。
むくみを解消し、カラダが軽くなるよう導いてくれます。
おいしくても食べ過ぎには注意
干し柿は食物繊維でもあるペクチンが入っているので便通を促してくれる効果があります。
しかし、タンニンは便を固めてしまう成分でもあるため、たくさん摂りすぎるとタンニンが働き逆に便秘になる可能性があります。
また過剰摂取は胃の中に石ができる場合があるため要注意です。
一日一個を目安としていただきましょう。
栄養と甘みがたっぷりの干し柿:まとめ
干し柿には便秘や風邪の予防に役立つ栄養がたっぷり。
干し柿一個のカロリーは80~140カロリーですが、甘さがギュッと凝縮されているため、ひとつ食べるだけでも十分お腹が満足できるのでおやつにもピッタリです。
最近ではバリエーションも豊かなオシャレで美味しい和菓子などもとても人気がありますよ。

ぜひ、お茶のお供に自然の魅力たっぷりの干し柿を♫
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