昔から日本食に欠かせない存在として知られている味噌汁。
味噌汁の優しい旨みは、気持ちがホッと安らぎますよね。
味噌汁の原料である味噌は主に、米味噌・豆味噌・麦味噌と3種類あり、甘みがあるものから塩気の辛味があるものなどバリエーションも豊富。
料理や好みに合わせて味噌を変えると、より一層味噌汁を楽しめますよ。

そこでこの記事では、味噌汁の原料である味噌の種類と選び方のポイント、おすすめの味噌をご紹介していきます
味噌汁の味噌の選び方【味や好みで使い分ける】
味噌は大豆・麹・塩を混ぜて発酵して作る食品です。
麹や塩の含有量の違いで、大きく味が変わってきます。
まろやかな甘味噌
大豆など味噌の原材料を発酵するために欠かせない麹は、ほんのり甘みがあるのが特徴です。
この麹の量が多いと甘い味噌ができ、まろやかな口当たりに。
味噌に使用する米麹や麦麹の比率が大豆1に対し麹1.2以上の割合のものが「甘味噌」となります。
【代表的な甘味噌】
関西白味噌、江戸甘味噌、府中白味噌など
コクのある辛口味噌
ピリッと塩気が効いた辛口味噌は、大豆に対して麹の割合が5~10と少なく、塩分量も甘口が5~7%に対し、辛口は11~13%ほどと高めです。
じっくり時間をかけて長期熟成させるため、凝縮された大豆の旨みが感じられ、コクのある味噌となります。
塩分は高めですが 熟成が進んだものはしょっぱさが感じにくくなるのが特徴です。
【代表的な辛口味噌】
八丁味噌、信州味噌、越後味噌など
大豆と麹の粒の食感を楽しみたい
味噌汁を食べたときの大豆と麹の粒の食感を楽しみたい場合は、「粗ずり」の味噌がおすすめ。
通常、味噌を作る過程で大豆と麹は潰して滑らかにしますが、粗ずりは粒の歯ごたえを味わえるようにあえて粗く潰し大豆と麹の食感を残しています。
塩分を抑えたい場合は減塩味噌
味噌には栄養がたくさん含まれているけれども塩分が気になるという方は、塩分濃度が少ない白味噌や減塩味噌がおすすめです。
わかめやひじきなどの海藻類には、余分な塩分を排出してくれるカリウムたくさんふくまれているため、味噌汁の具として取り入れてもいいですね。
健康効果を高めたいなら無添加味噌
味噌は空気に触れる時間が長いと、発酵が進みガスを発生させてしまいます。
ガスは味噌が入っている容器を膨張させ壊してしまうため、市販の味噌には発酵の進みを抑える「酒精(しゅせい)」という食品添加物や防腐剤を含んでいることがほとんどです。
酒精は殺菌効果もある添加物なのですが、味噌に含まれる健康効果が高い乳酸菌や酵母菌までも殺してしまうんです。
健康を考えるなら賞味期限は短くなりますが、なるべく酒精など添加物が入っていない無添加味噌を選ぶのがおすすめです。
最近では、外の空気を中に通さないバルブ付き容器の無添加味噌も多く販売されています。
味噌汁に使うおすすめ味噌7選
1.マルマン:酵母菌が生きている! 無添加生みそ
酵母菌が生きている! あっさりした口当たりの無添加みそ。
仕込水に中央アルプス山系、日本の名水百選<猿庫の泉>の原水を使用しています。
2.マルコメ :京懐石
金ラベルが高級感を引き出す創業安政元年(1854年)マルコメ謹製「京懐石」。
じっくり熟成した信州赤系みそを北海道の昆布・焼津の鰹節を中心に味を整えました。
味噌とだしにこだわったマルコメがお薦めするだし入りみそです。
塩分11.7%でどんな具材とも相性が良く、味噌の味をしっかり楽しみたい料理や鍋にも最適です。
3.トモエ :北海道仕込み白つぶ
寒暖の差が大きな大雪の麓で大切に醸造し、仕込み水はすべて大雪山系の天然伏流水をたっぷりと使用しています。
北海道産大豆と北海道産米を使用した十割米麹みそ(大豆10に対して米10)
甘みのきいた、あっさりとした味わいで、おみそ汁の他、鍋料理にも。
酒精を使わない無添加仕上げです。
4.山内本店 :無添加 まぼろしの味噌 熟成麦
「現代の名工」・「フードマイスター」・「黄綬褒章」等、数々の名誉ある賞を受賞した永田富浩氏が丹精込めて造り上げたこだわりの逸品です。
原料には、厳選した国内産大豆・大麦・食塩を使用し、阿蘇の伏流水で仕込んだ、無添加・中甘口の熟成麦味噌。
麦の濃厚な旨みとふくよかな甘みが際立つ香り豊かなお味噌です。
5.マルコメ:丸の内タニタ食堂の減塩みそ
6.とれたて!美味いもの市:ねこぶみそ
拘りの赤味噌と北海道産の大豆を使用した無添加の白味噌を合わせ、「ねこぶだし」の旨味を加えた本格味噌汁です。
しっかりした味噌の風味の中に、やさしい甘味が感じられる味わいは、インスタントとは思えない本格的な味噌汁に仕上がります。
7.マルコメ:フリーズドライ 京懐石詰合せ
具材の食感が楽しめる具材ブロックとお味噌の風味が味わい深いみそブロックを分けた「新・おいしく製法」はマルコメ独自製法。
2つのブロックにお湯を注ぐだけで風味豊かな本格的なおみそ汁が手軽に味わえます。
忙しい毎日でも簡単に調理できるので便利ですよ。
美味しさを長持ちさせる味噌の保存方法:まとめ
味噌は空気に触れる時間が長いと発酵が進みガスが発生してしまいます。
保管する場合は、味噌が入っている容器をラップで密封し保存しましょう。
また、購入したての味噌の容器には上部に紙が貼られていますが、これも全部はがしてください。
保存する場合は必ず冷蔵庫か冷凍庫に入れましょう。
味噌は塩分が多いため、冷凍庫でも凍ってしまうことがないのでご安心を。

忙しい方には簡単にパパッと作れる出し入り味噌やチューブ式がおすすめ
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