日本の夏の風物詩である、夏祭りや花火大会。
「浴衣」はそんな夏の風物詩を華やかに彩ってくれる存在です。
せっかく着るのなら、流行にとらわれず長く着続けたいものですよね。
粋に着こなすには、昔ながらの柄をアレンジした、レトロモダンな雰囲気のある柄がおすすめです。
なかでも季節を感じさせる花の柄は、女性らしさを醸し出してくれるうえに、気品を持ち合わせています。
また浴衣の花の柄には、それぞれ素敵な意味が込められているんですよ。

時間の流れにとらわれず着続けていられる、レトロモダンな花柄浴衣をご紹介していきます
大人の女性にオススメ!長く着られるレトロモダンな花柄浴衣10選
古風な雰囲気を持つ「レトロモダン」な柄の浴衣は、大正時代から昭和時代の古典的な模様に新しいデザインをミックスさせた近未来的な柄です。
落ち着きがある中にもかわいらしさがあり、日本の四季の風情をも感じさせてくれます。
特にレトロモダンな花柄には、穏やかで柔らかいデザインが多く、年代問わず粋な着こなしができるのが特徴です。
女性らしさを演出してくれる定番
1.牡丹/ぼたん
花言葉:高貴、冨貴
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という、美しい女性になぞらえたことわざもあり、牡丹は美しい女性の代表的な姿とされています。
牡丹の花は小さな丸い芽から大きな花を咲かせ、幾重にも重なる花びらが特徴的。
牡丹の花のように、幸せが大きく重なりますようにとの願いを込め、幸せの象徴といわれることもあります。
2.紫陽花/あじさい
花言葉:和気あいあい、家族団らん
紫陽花の花は、花びらが集まって一つの花として咲くので、和気あいあいと調和のとれた関係の意味があります。
梅雨の時期を耐え忍び、美しい花が咲き誇ることから「辛抱強い愛」の意味も。
梅雨を彷彿とさせるクールなイメージがあるので、浴衣の模様で定番のひとつとなっています。
3.桜/さくら
花言葉:精神美、優れた美人
しとやかで儚げな姿から、女性らしさを現しています。
桜は日本人に長く親しまれていることから、季節に関係なく利用され、浴衣の定番の柄としてとても人気があります。
厄除けや魔除けの意味も持つ!?
4.菖蒲/あやめ
花言葉:必勝、魔除け
菖蒲は「勝負しょうぶ」と関連付けられており、必勝祈願や礼儀正しさを表す花とされています。
また菖蒲には昔から、魔除けの効力があると信じられてきました。
邪気を払い、疫病を取り除くなどの言い伝えがあります。
5.菊/きく
花言葉:高貴、高潔
菊は不老長寿の効果があると言われてきたため、以前から幸運な花と見なされてきました。
天皇や皇室の紋章にも使われ、日本の歴史的な花です。
菊もまた、邪気を払うという意味を持っています。
6.椿/つばき
花言葉:長寿、控えめな美しさ、誇り
椿は樹命800年と言われており、不老長寿を意味するとても縁起がいい柄です。
また、悪霊を払う力を持っているとも考えられており、昔から、春の訪れを知らせる神聖な木として好まれていました。
優しさや愛情をあらわす
7.撫子/なでしこ
花言葉:無邪気、優美、純愛
撫子の花は、日本の女性の清楚な美しさをたたえる「大和撫子」の由来でもあります。
淡い紅色の花びらの先が細くさけているところが、繊細な女性の姿のようだといわれています。
8.藤/ふじ
花言葉:優しさ、子孫繁栄
藤の花の紫色は、高貴な色とされています。
垂れ下がる藤の上品なデザインは、浴衣に馴染みやすくとても美しいです。
藤は強い繁殖力と小さな花を多く付けるので、子孫繁栄の象徴ともいわれています。
9.朝顔/あさがお
花言葉:愛情、固い絆
夏を表す朝顔は、支柱にしっかりと絡み合うツルの姿から、固い絆と愛情の意味があります。
朝顔は明るく優しい色が多いので、涼しい雰囲気を与えてくれますよ。
神秘的な美しさを持つ
10.水仙/すいせん
花言葉:知性、神秘
スーっと縦に伸びる水仙は、冷静でクールな印象に。
冬から春にかけて咲き、新春を知らせてくれることから、良いことが訪れる前兆の意味を持ち、瑞兆花(ずいちょうか)とされています。
流行に左右されないレトロモダンな花柄浴衣:まとめ
夏の装いである浴衣の柄には、日本女性の姿をイメージしたり、スピリチュアル的なものだったり様々な意味が込められています。
浴衣の柄の意味を知って選ぶと、とても有意義に楽しめますよ。
親子でシェアしたい場合や何年も大事に着ていたい方には、流行に左右されない落ち着いたレトロモダンな花柄がおすすめです。

帯や装飾品を替えたりして、浴衣をおしゃれに着こなしましょ!
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